製材学で薬剤を制す


薬学道場製材学で薬剤を制す
粉体の性質に関する記述のうち、正しいものはどれか。1つ選びなさい。
  • 一般に、粒子径が小さいほど空隙率が小さくなる。
  • 粉体を粉砕すると、その比表面積は増大する。
  • 粉体を粉砕すると、オリフィスからの流出速度は増大する。
  • 賦形剤を用いて粉体の粒子径を増大させると、安息角は大きくなる。
  • 添加する滑沢剤の量を増大させるほど、粉体の流動性は改善する。

A.粉体を粉砕すると、その比表面積は増大する。

1は粒子径が大きいほど空隙率は小さくなる、3は粉体を粉砕すると減少する、4は安息角は小さくなる、5は滑沢剤の添加量には最適値が存在するので量を増やした分流動性が改善するわけではない。

分子集合体に関する記述のうち、正しいものはどれか。1つ選びなさい。
  • 固溶体の分散媒として、水溶性高分子のポリビニルピロリドンやマクロゴールなどがある。
  • 一般に、安定形結晶に比べ、準安定形結晶の溶解度及び融解熱は大きいが、密度と化学ポテンシャルは小さい。
  • 粉末X線回析法及び熱分析法は結晶多形を検出できるが、赤外吸収スペクトル測定法は結晶多形を検出できない。
  • 単変形とは、結晶転移が可逆的に生じることである。
  • 包接化合物は、難溶性薬物の可溶化のため利用されるが、薬物の保存安定性を向上させることはできない。

A.固溶体の分散媒として、水溶性高分子のポリビニルピロリドンやマクロゴールなどがある。

2は安定形結晶に比べ結晶多形は溶解度・化学ポテンシャルは大きく、融解熱・密度は小さい、3は結晶多形の検出方法として粉末X線回析法、赤外吸収スペクトル測定法、融点測定法、熱分析法などがある、4は不可逆的に結晶転移が生じることを単変形という、5は包接化合物は薬物の安定化、油状薬品の結晶化、におい・味のマスキング、難溶性薬品の可溶化などが期待できる。

陰イオン性界面活性剤に分類されるものはどれか。1つ選びなさい。
  • ラウリル硫酸ナトリウム
  • ベンゼトニウム塩化物
  • ホスファチジルコリン(レシチン)
  • ラウロマクロゴール
  • Tween類

A.ラウリル硫酸ナトリウム

2は陽イオン性、3は両性、4と5は非イオン性

空気で吹き上げた原料粉体に結合剤溶液を噴霧して造粒する方法はどれか。1つ選びなさい。
  • 乾式造粒法
  • 流動層造粒法
  • 押し出し造粒法
  • 噴霧乾燥造粒法
  • 攪拌造粒法

A.流動層造粒法

1は不定形の造粒物が得られる、2は比較的かさ高い不定形な造粒物が得られる、3は円柱状で大きさがそろった比較的密度の高い粒子が得られる、4は比較的小さな球形の粒子が得られる、5は重質な球形に近い粒子が得られる。

効成分を臼歯と頬の間で徐々に溶解させ、口腔粘膜から吸収させる剤形はどれか。1つ選びなさい。
  • バッカル錠
  • 口腔内崩壊錠
  • 発砲錠
  • 舌下錠
  • チュアブル錠

A.バッカル錠

バッカル錠は口腔用錠剤であり、他にトローチ剤、舌下錠、付着錠、ガム剤がある。
錠剤の服用方法は参考書の絵と併せて覚えておくと◎

無菌製剤と規定されているものはどれか。1つ選びなさい。
  • 吸入液剤
  • 注腸剤
  • 眼軟膏剤
  • 軟膏剤
  • 含嗽剤

A.眼軟膏剤

点眼剤と眼軟膏剤は無菌製剤と規定されている。
☆ちなみに、無菌試験方は微生物の有無肉眼で確認する試験ですね!

次のうち、無菌試験方が適応されるものはどれか。
  • テープ剤
  • フィルムコーティング剤
  • 眼軟膏剤
  • エキス剤
  • 坐剤

A.眼軟膏剤

無菌試験方は微生物の有無を肉眼で確認する方法。
"ムキムキに注目"で覚えましょう。
ムキムキ→無菌試験方 注→注射剤 目→眼軟膏剤・点眼剤

曇点を有する界面活性剤はどれか。1つ選びなさい。
  • ステアリン酸ナトリウム
  • ベンザルコニウム塩化物
  • ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル
  • レシチン
  • ラウリル硫酸ナトリウム

A.ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル

曇点とは、非イオン性界面活性剤溶液の界面活性剤と水分子の水素結合が切断され溶解度が急激に低下する温度である。3以外はイオン性界面活性剤であり曇点は有さない。
ちなみに、界面活性剤が有するのはクラフト点。非界面活性剤、界面活性剤はしっかり区別して考えましょう。

乳剤を放置したときにおこりうる状態変化を表す語句として正しいもののうち、振り混ぜるともとの分散状態に戻すことができるものはどれか。1つ選びなさい。
  • クリーミング
  • ケーキング
  • ゾル化
  • 塩析
  • 合一

A.クリーミング

乳剤を放置したときにおこりうる状態変化を表す語句として正しいものはクリーミングと合一である。クリーミングは分散相の密度と分散媒分子の密度の差によって粒子が浮上したり、沈降したりすることをいい、振り混ぜるともとの分散状態に戻すことができる。一方、合一はクリーミングの状態を放置すると、分散相粒子がさらに接近して、凝集、2つ以上の分散相粒子が一緒になることをいい、振り混ぜてももとの分散状態に戻らなくなる
可逆的?非可逆的?意識して覚えてみましょう!

医薬品を造粒する目的として誤っているものはどれか。1つ選びなさい。
  • 発塵の防止
  • 流動性の向上
  • 含量均一性の改善
  • 充てん性の向上
  • 真密度の増大

A.真密度の増大

造粒により、流動性、製剤中の薬物含量の均一性の改善、発塵の防止により装置への付着や環境汚染、原料の損失を抑えることができる。

ペグインターフェロン アルファ2bはインターフェロン アルファ2bにメトキシポリエチレングリコールを結合させたものである。この結合の目的として、誤っているものはどれか。1つ選びなさい。
  • 抗原性の低下
  • 糸球体ろ過の抑制
  • 能動的ターゲティング
  • 血中滞留性の向上
  • 水溶性の向上

A.能動的ターゲティング

PEG化の目的として、水溶性の向上、血中濃度の維持、抗原性の低下、タンパク質分解酵素に対する安定性向上などがある。




この記事を書いた人

あやちゃむ

薬剤師2年目の社会人。
薬学生時代は何を勉強すればよいのかわからず、模索し、独自の勉強法を確立。そして薬剤師国家試験に一発で合格。
このブログでは受験するうえで身につけた、合格のための勉強法を参考書の単元ごとにまとめていきます。

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