抗菌薬1


抗菌薬1 薬剤師国家試験対策

抗菌薬。苦手というか…そこまで詳しくするには手が回らない。後回しにしがち。→捨て問にしよう!
になりやすい分野ではないでしょうか?しかし、抗菌薬って、薬理だけではなく、薬剤や、実務、実践問題と幅広い教科にまたがって出題されます。チリも積もれば…あっという間に大きな減点。全て頭に入れる必要はありません。ここではポイントをできるだけ簡潔に、厳選して記事を書いていこうと思います。
プラスアルファ、覚えれそうな方はさらに青本などの参考書の細かいところや模試、過去問のイレギュラーな問題に挑戦してみてはいかがでしょう。


さて、ツイッターやネットでこの画像、1度は目にしたことがあるのではないでしょうか。鬱陶しいなぁと私も最初は思ってスルーしていたこの画像、実はとっても万能でした。

 

抗菌薬ポイント①

どこのリボソームに作用するかを抑える
薬理の問題の引っ掛けポイントなんてたかが知れています。
アミノグリコシド系→30S、クロラムフェニコール系→50S
マクロライド系→50S、テトラサイクリン系→30S、リンコマイシン系→50S
これを一目で暗記できるようにした図がこれだったのですね!

 

そんなことはとっくに頭に入っている!まあここまでは一問一答への対策にすぎません。
では抗菌薬を簡単に整理整理していきましょう。まず、抑えるのは、作用機序は全部で4種類しかないこと。

 

①細胞壁合成を阻害する
②細胞壁を構成する段階の成分を阻害する
③細胞膜を壊す
④細胞質に作用してタンパク質が合成されるのを阻害する

 

なので、上の図に登場するメンバーは全て④の作用機序に該当するものになりますね。
余力があれば…以前、抗菌薬の作用が殺菌的なのかor静菌的なのか問われたことがあります。ぜひチェックしてみましょう。

 

抗菌薬ポイント②

濃度依存?時間依存?
これは、薬理というよりも薬剤の投与計画の計算や、実践で使う範囲かもしれません。
ただ、覚え方は簡単。『名前にがつく抗菌薬は濃度依存これでOKです。計算問題の苦手な人も、抗菌薬の名前から、濃度依存か時間依存を考えて選択肢を絞ることだっってできます。こうやって当たる確率を上げることも戦略の1つです。ちなみに濃度依存は、1回にドーーンと投与することで効果が出るもの、時間依存は、効いてる濃度が有効域をこえている時間が長くないといけないものというイメージです。なのでレボフロキサシン(クラビットやジェニナック)はあんな馬鹿でかい剤形で1シート5錠になっているんですね。
実務実習を思い出しながら考えるのもありでしょう。

 

とまあこんな感じで抗菌薬は1つ1つ知識を増やしていく形で完成させていきましょう。
薬理で最後に手をつけても間に合う範囲だとも思います。ただ、最近は構造式が頻出しているので、こちらはGIFで覚える構造式の抗菌薬を参考にしてください。

 

ここからは、さらに細かく抗菌薬について記述します。
参考書の抗菌薬作用機序の図を参考にしながら学習すると頭に入りやすいと思います。


☆押さえておくべき、βラクタム系とグリコペプチド系の細胞壁阻害の違い

同じ『細胞壁合成阻害』でも一括りにしてはいけません。
参考書にはおそらく、
ペニシリン系→トランスペプチダーゼを阻害し細胞壁合成を阻害する。
グリコペプチド系→ペプチドグリカン合成を抑制することで細胞壁合成を阻害する。
と記述されているのではないでしょうか。そんなイメージの湧きにくい横文字を並べられては当然覚える気にもなりませんね!怒!今回はイメージイラストで解説したいと思います。

βラクタム系


細胞壁を構成するアミノ酸たちをこのような、男女で現してみました。この運命の赤い糸で繋がっていることで細胞壁になれると考えてください。では、ペニシリン系が作用するとどうなるでしょう?


ペニシリン系は簡単にいうと赤い糸を切ってしまう働きをします。こうして二人の(アミノ酸)繋がりは消えてしまうわけです。
ここでいう赤い糸はアミノ酸同士をつなぐトランスペプチダーゼにあたいするわけなんですね。
他、ペニシリン系で覚えておくべきは、ペニシリン系抗菌薬を分解してしまうβラクタマーゼの存在。それに伴う、第2世代、第3世代の誕生。カルバペネム系の腎毒性の原因であるDHP-Iの存在。これを改善したのがメロペネムであることから、メロペネムが腎毒性を示しにくい…といったところでしょうか。…めちゃくちゃ覚えることあるじゃん!と思いがちですが、全ては、欠点を補って登場した作用をもつものの誕生に然りです。その抗菌薬の欠点さえおさえればなんて難しいことはありません。順をおってごちゃ混ぜにならないよう覚えていきましょう。

グリコペプチド系


さて、また先ほどと同じイラストを使います。設定は全く同様。
ではここにグリコペプチド系抗菌薬を作用させてみましょう。
…とその前に、ペンタペプチドC末端のD-Ala-D-Alaとはなんぞや…
これはこの絵の男女の手だと思ってください!
ということは、ここを阻害する抗菌薬なので…
そう、赤い糸は切ることはないのですが、手を繋げない状態にしてしまうのです、これでアミノ酸同士の結合は絶たれ、結果的に細胞壁の合成を阻害するのです。細胞壁合成阻害でもちょっと作用の仕方が違うことが理解できたでしょうか?




この記事を書いた人

あやちゃむ

薬剤師2年目の社会人。
薬学生時代は何を勉強すればよいのかわからず、模索し、独自の勉強法を確立。そして薬剤師国家試験に一発で合格。
このブログでは受験するうえで身につけた、合格のための勉強法を参考書の単元ごとにまとめていきます。

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