消化性疾患治療薬


消化性疾患治療薬 薬剤師国家試験対策

薬剤師国家試験において、出題頻度が高いかと言われると、そうではないのですが、早めに片付けておいた方が良い範囲です。覚える量もそんなに多くはないですし、それぞれが特徴を持った薬が多いので、もし出題されたときは確実に得点できるようにしましょう!


胃腸機能改善薬

<D2受容体遮断薬>

ドンペリドン・メトクロプラミド・イトプリド

この薬に関しては、D2受容体を遮断することでAchの遊離を促進し、消化管運動を亢進するといったシンプルな薬理作用です。一つ覚えておいて欲しいのは、ドンペリドンは血液脳関門を通過しにくいため、消化管のD2受容体を選択的に遮断することができます。…確かに、D2受容体遮断薬ならば統合失調症に用いられてもおかしくないはず!でもこういった理由があるので適応は消化器症状だけなんですね。 ちなみに、イトプリドに関してはChE阻害作用も持ち合わせています。メトクロプラミドやドンペリドンとは少し区別して覚えておきましょう。

<過敏性腸症候群治療薬>

ポリカルボフィルカルシウム
→胃酸でカルシウムを遊離することでポリカルボフィルになる。これが腸内の水分を保持してくれることで便通異常を改善してくれる。

 

トリメブチン
→オピオイド受容体を刺激することで、作用。
低濃度→NAd遊離抑制→腸運動亢進
高濃度→Ach遊離抑制→超運動減弱   用量で作用が異なるので注意!


 

ここで、ちょっと話は逸れますが、オピオイド受容体を刺激した時、どういった反応が起こるのか…これを皆さんに図示できるようになって欲しいなと思います。これもまた、薬理を丸暗記教科から考える教科にするための必勝法の一つだと思います。なのでぜひここで知識を盗んでいってください。

この図がかけると、問題文のイメージが湧きやすく、体でどんな反応が起こっているのかを考えて問題を解けるようになります。モルヒネなどの鎮痛作用を示す薬の範囲でも利用してみてください。

 

ラモセトロン
〇〇セトロンはCTZに存在する5-HT3受容体遮断作用により内臓知覚過敏(抗悪性腫瘍薬による嘔吐を抑制) ラモセトロンは男性の下痢型過敏性腸症候群に適応でしたが、現在では少量で女性にも適応になりました。

<瀉下薬>

瀉下薬に関しては、’’どこで作用する’’でひっかけています。小腸なのか大腸なのか…。まずはそこを把握します。それから、浸透圧をあげることで緩下作用を引き起こす酸化マグネシウム、膨張して蠕動運動を促進するカルメロースは区別しましょう。

ルビプロストン
→103回で必ず出題されると言われたクロライドチャネルアクチベーター。簡単に説明すると、水とNaは同じ動きをするので、初めはNaチャネルに作用する薬が望ましかったのですが、うまくいきませんでした。そこで、NaClとしてClと一緒いNaを引っ張ってくるついでに水も腸内に持ってこようという発想から生まれたのがルビプロストンです。こんなことは問われないと思いますが雑学として持っておくと面白いかもしれませんね!ちなみに、日本人が発見した薬だそうです!それは出題の山としてアツいはずですね。

<止瀉薬>

おもに抗コリン作用を利用したものが多いです。一つ、収斂作用というものを簡単に説明します。
収斂薬としては、タンニン酸アルブミンがありますが、膵液によりタンニン酸とアルブミンに分解されます。ここで収斂作用を示すのは、アルブミンではなく、タンニン酸です。収斂作用とは組織や血管を縮めて炎症を起こした部位への刺激を抑制する作用です。何となーく、アルブミンが仕事をしてそうですが…タンニン酸が役割を果たしてくれているんですね。収斂作用も、言葉だけ覚えておきましょう。

<潰瘍性大腸炎治療薬・クローン病治療薬>

代表的なものは、サラゾスルファピリジンメサラジンですが…潰瘍性大腸炎治療薬のファーストチョイスはサラゾスルファピリジンです。サラゾはアゾ基を表し大腸の腸内細菌由来のアゾ還元酵素で5-ASAに分解。よってより大腸に選択制があるため第一選択薬として用いられます。つまり、スルファピリジンの部分は大腸までのキャリアーとイメージしていただければいいかなと思います。ちなみに、潰瘍性大腸炎でも重症の場合は第一選択薬は副腎皮質ステロイドの経口で短期大量投与になるので注意!
あと、押さえておくべきは、適応で用量が異なることです。

 

メサラジン→クローン病;1日1500mg〜3000mg
     →潰瘍性大腸炎;1日1500mg 細かい数字は覚えなくても良いですが、どちらが大容量なのか…はしっかり覚えておきましょう。
ちなみに、サラゾスルファピリジンは大量で潰瘍性大腸炎、少量で関節リウマチの適応です。

 

用量で適応が異なるものの一覧をこのページに載せておきますので、実践問題に対応できるように必ずチェックしておきましょう!




この記事を書いた人

あやちゃむ

薬剤師2年目の社会人。
薬学生時代は何を勉強すればよいのかわからず、模索し、独自の勉強法を確立。そして薬剤師国家試験に一発で合格。
このブログでは受験するうえで身につけた、合格のための勉強法を参考書の単元ごとにまとめていきます。

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