高血圧治療薬


 高血圧治療薬 薬学 試験対策

高血圧治療薬については、薬理の理論では深く問われることはないと思いますが、実務の範囲では頻出であると思います。薬理視点から言うと、名前と作用機序、副作用や相互作用をざっと抑えていれば問題ないと思います。覚え方と、覚えるべき点のみこの記事ではピックアップしていきます。また、臨床での用いられ方とも絡めたお話も加えて、実践問題に活かせるような内容も盛り込んでいきたいと思います。
まずは作用機序別に薬を紹介し、重要なポイントのみ紹介していきます。

 


Caチャネル拮抗薬

基本的には、〇〇ジピンがつけばこの類ですね。ちなみに、このジヒドロピリジン系の多くは劇薬です。
さてここで大事なのは、’’何型チャネルに作用するのか?’’と言うのが問題で問われてくるようになります。高血圧治療薬で出てくるCaチャネルは主に、T型・L型・N型チャネルの3つに分けられることをまず頭に入れましょう。ちなみに、私は、T型→小さな範囲に存在する・L型→広い(large)範囲に存在する・N型→神経細胞(neuron)に存在 と覚えました。ほとんどが広い範囲に存在する、L型Caチャネルに拮抗して作用します。さっきも記述したように、L型は広い範囲に存在するため、心筋のCaチャネルにも働きかけます。…と言うことは、心臓の働きを弱めてしまいますね。つまり血液を送り出すポンプの働きが弱まると言うことは、全身への血液供給がすこーし弱まってしまいますね。これが原因で起こるのが、服薬指導で絶対に確認すべき事項である、めまいやふらつきになります。要は、急激な低血圧が起こると言うことなので、体は恒常性を保たないといけない!!とすぐに血圧を上げようと応答します。いわゆる反射性頻脈が起こるんですね。しかし、中には反射性頻脈を起こさないものがあります。今回はその例外を覚えましょう。’’仲間はずれ’’を覚えることで、暗記事項を減らしていくのが受験のテクニックですからね!

 

反射性頻脈を起こしにくい
アムロジピン作用時間が長いので、じわじわ効果が現れる。よって反動で起こるような頻脈は起こりづらい。
シルニジピン→’’がつく’’→’’N型Caチャネルにも遮断作用を示す’’ 二とNを掛けて覚えます。
神経細胞に存在するN型Caチャネルを遮断することでNAd遊離を抑制する→交感神経の興奮を抑えることで反射的な頻脈を回避

 

それから、繰り返しになりますが、何型のCaチャネルに作用するのかと言うのがこの範囲の出題どころになります。T型、N型に作用する薬はまだいくつかあるので、参考書からピックアップしておきましょう。青本のすみーっこに書いてある内容は意外と大事なんです。

 

あとは、ベンゾチアゼピン系ジルチアゼムです。ベンゾチアゼピン骨格は構造式を見てわかるようにしておきましょう。Gifで覚える構造式で確認を!ジルチアゼムで抑えておくべき大事なワードは、心筋の電位依存性L型Caチャネルに作用すると言うことです。この、電位依存という言葉にしっかり赤丸をつけておきましょう。

ほとんどの高血圧治療薬は妊婦に禁忌ですが、中にはちゃんと使用できるものもあります!
妊婦に使える高血圧治療薬
メチルドパ・ヒドララジン・カルベジロール・ニフェジピン(妊娠20週未満が禁忌)

 

これは実務で大いに問われやすいところですね。妊婦に用いれるのか、禁忌なのかは確実におさえましょう。

ACE阻害薬・ARB

まず、この作用機序を持つものは、妊婦には禁忌です。羊水過多をおこすためと言われています。
ここからは、ちょっと実務的な話になります。ACE阻害薬やARBは腎保護機能があると言われています。なので、糖尿病患者でも、血圧は安定しているが糖尿病性腎症予防のためにARBが処方されているケースがあります。これがどう言う作用機序で起こっているのかを軽く図示して説明します!

血液がろ過されて出るまで


この上の図はイメージができれば、文章で問われても対応できます。それから、ACE阻害薬での副作用である空咳はアンギオテンシン変換酵素(=キニナーゼ)を阻害することにより、カスケードが咳を引き起こす原因物質であるブラジキニンの生合成に流れてしまうため起こります。なのでARBに空咳の副作用はありません。←国家試験の勉強をしてれば当たり前だと思いますが、何かとまとめて覚えがちなので、ARBにも空咳があると勘違いを起こす人も多いようです。また、空咳をあえて利用することで、高齢者の誤嚥を防止することにも用いられます。現場でその指導をしている先生はなかなか見かけませんが、机上の知識としては身につけておきましょう。

それと、ARBに関しては、AT1受容体を遮断することをもう一度確認です。本番で引っ掛けてくるとしたら、’’AT2受容体を遮断する’’と言う記述が出てくるでしょう。本番は怖いもので、こんな簡単な引っ掛けも、ど忘れしてテンパってしまうものです。問題をよく読んで、確実に正誤の判断をしましょう。
薬理の怖いところは、慣れてくると、ポイントのみで判断し、問題文を最後まで読まなくなってしまうことです。最後の語尾までしっかりマーキングしましょうね!

 

最後に、副作用で起こる、高K血症についてですが、これは遠位尿細管にあるNa-K交換系を刺激するアルドステロンが阻害されてしまうことによるものです。最後に紹介するNa-K交換系の図は、循環器、利尿薬を考える上で大変役に立つのでぜひ自分で書けるようになってください。なんども言いますが、薬理はイメージすることができれば勝ちです!




この記事を書いた人

あやちゃむ

薬剤師2年目の社会人。
薬学生時代は何を勉強すればよいのかわからず、模索し、独自の勉強法を確立。そして薬剤師国家試験に一発で合格。
このブログでは受験するうえで身につけた、合格のための勉強法を参考書の単元ごとにまとめていきます。

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