催眠薬


催眠薬 国家試験 対策

催眠薬を勉強する上でおさえておくべきポイントは4つだけ!
眠りのサイクル
薬の分類・特徴
ターゲットになる受容体
副作用・相互作用

眠りはREM睡眠NONREM睡眠の2種類に分けられます。
REM睡眠は体の休憩(私たちが夢を見ている時間の眠り。脳が起きているので夢をみます)
NONREM睡眠は脳の休憩(体は起きているので寝返りします←その記憶が無いのは脳が眠っているからですね)
そして、2つの眠りは上の図のようなサイクルを経て、目が覚めていくと言った流れをとります。
余談ですが、"人は1日3回夢をみる"とか"90分刻みの睡眠は目覚めが良い"というような説も案外利にかなっているんですね!睡眠の導入は、REM睡眠からです。ここにアプローチしていくのがBZ系で比較的自然な眠りを催すので現在の不眠のファーストチョイスとされています。急に深い眠りへと誘うバルビツール酸系は不自然な眠りのサイクルになるため最近では催眠薬として用いられにくくなりました。なのでこの系統の薬は次の章の麻酔薬で活躍してくれるのです。眠りのサイクルと薬のターゲットの違いを頭に入れておきましょう!


催眠薬の分類
ベンゾジアゼピン系・バルビツール酸系・非ベンゾジアゼピン系

ベンゾジアゼピン系(BZ系)
長時間型、中間型、短時間型、超短時間型 と大別されますが覚えるべきは少数派。数の少ないモノをおぼえて、あとは それ以外 とくくって覚えよう!

長時間型はフルで効くからフルラゼパム
中間型は2番目に長いからトラゼパム
超短時間型はとりあえず飲んでおこうでトリアゾラム

残りは短時間型
ただし!ちょっと変わり者には要注意⚠︎
リルマザホン→体内で閉環してベンゾジアゼピン骨格となる
※「体内で開環して…」で引っ掛けてくるので注意!

バルビツール酸系は名前よりも作用機序をしっかり頭に入れよう!
じゃあ、そもそも催眠薬の作用機序って??

抑制系のイオンはCl-→脳神経のClチャネルを開口すればいい!

脳の視床下部から大脳辺縁系に存在するClチャネル複合体の図です。それぞれの結合部位に薬が結合することにより、Clチャネルが開口し脳内のClイオン濃度を高めます。
しかし、ここでしっかり理解してほしいポイントは『BZ系結合部位の刺激は、GABAAの流入を促進させる』ことで、BZ系結合部を刺激してもClチャネルは開口しないと言うことです。参考書にはサラっと書いてありますがかなり引っかけられやすいポイントになるので図と一緒に叩き込んでおきましょう。

非ベンゾジアゼピン系

ここでは国試で引っかけられやすいポイント重視で書きます

○ゾピクロンとゾルピデム

この2つの薬のターゲットはω1とω2受容体です。
ω1受容体→催眠作用
ω2受容体→筋弛緩作用
この2つのうち、特に選択的に催眠作用をもつω1を刺激するのがゾルピデムです。何が問題なのか…この2つの薬はとっても名前がよく似ていますよね?国家試験でもサラッと引っかけ問題として出題されるので要注意です!理解し始めたときこそ問題の読み落とし、読み間違えには敏感になっておきましょうね。

ちなみに私は、クロンが先にくるから非選択的 と覚えました。
自分なりの覚え方をどんどん生み出してください!もちろん友達やサイトのゴロもどんどん盗んじゃってください!


○ラメルテオン

ターゲットはメラトニンMT1、MT2受容体。ここで大事なのは、受容体を刺激すること。そして入眠の導入を助ける薬であるということ。メラトニンって何者よ?という方へ…簡単に言うと、自然な眠りのサイクルを作ってくれるホルモンです。日光を浴びることで産生が促進されると言われます。早起きして日差しを浴びることが健康な生活への一歩というのもこのホルモンの作用が関係しているのかもしれませんね!メラトニンの正体が分かったところで…受容体を刺激すべきか、遮断すべきかは簡単に判断できます。雑学に結びつけておくと本番の緊張に負けない知識となるでしょう。

なぜ、刺激と遮断にこだわるかと言うと、薬理の問題での引っかけでとても多いからです。覚える薬が増えてきた時こそごちゃごちゃにならないように整理しておきましょう


○スボレキサント

この薬は今までのものと違い、眠気を誘うのではなく覚醒を抑制する薬になります。
覚醒に関わるホルモンんがオレキシンです。この>オレキシンの受容体を遮断することで効果を発揮します。
注意する点は1つ!受容体の遮断 と言うワードです。オレキシンの産生を抑制するわけではありません
投手を止めるのか…それとも受け手側を邪魔するのか、これは薬理の問題を解く上で重要視してください!問題文にもアンダーラインなど印をつけながら解くことを強くお勧めします。簡単なトラップでサラッと殺されてはたまりませんからね…!

残るポイントは副作用と他の薬との相互作用です。
今からの内容は、薬剤とも深く関わってくるので一緒にマスターしちゃいましょう!

BZ系催眠薬の副作用として抗コリン作用があげられます。
と言うことは…眼では何が起こりますか?→散瞳ですね
つまり、緑内障患者には禁忌になります。…が、緑内障でも瞳孔径の影響が憎悪に繋がるのは急性閉塞性隅角緑内障です。よって、添付文書上でも禁忌にあるのは急性閉塞性隅角緑内障の患者です。開放性との引っかけには注意しましょう。他には、筋弛緩作用もあるため、重症筋無力症の患者にも禁忌です。
だったら、選択的にω1を遮断する、ゾルピデムは使えるんじゃないの?と思った人もいるでしょう。選択的とは言え全く筋弛緩作用がないわけではありません。よって禁忌になっています。

そしてもう一つ。BZ系やその他催眠薬のほとんどがCYP3A4による代謝を受けるため、アゾール系抗菌薬やマクロライド系抗菌薬との併用は禁忌です。これは薬剤の相互作用の問題でもよく問われます。詳しくは抗菌薬で学んでいきましょう。そんな中例外として、ラメルテオンはCYP1A2による代謝をうけます。フルボキサミンとの併用禁忌は定番中の定番問題なので禁忌沢にもなりかねません。覚えておきましょう。

以上で催眠薬の範囲は終了です。
この仕組みがわかれば、麻酔薬、抗てんかん薬などの範囲もグンと頭に入りやすくなります。
不眠症なんかは悩みを抱えている人も多いはずです。自分の生活習慣や、症状に重ね合わせて勉強していくのもいいかもしれません。
試験の傾向

催眠薬の範囲は毎年出る+もう出すネタが尽きてきた

と言う傾向にあるようです。基礎的なところはもちろん、この記事で解説したような細かい点まで把握しておくことが鍵となるでしょう。もしかすると、マニアックなところまで問われてくるかもしれません。この範囲は薬の名前を覚えるよりも作用機序や副作用、相互作用に重点を置いて学習しておきましょう。

の手段に使ってくださいね!




この記事を書いた人

あやちゃむ

薬剤師2年目の社会人。
薬学生時代は何を勉強すればよいのかわからず、模索し、独自の勉強法を確立。そして薬剤師国家試験に一発で合格。
このブログでは受験するうえで身につけた、合格のための勉強法を参考書の単元ごとにまとめていきます。

コメントする

残り8文字

残り512文字